ネパール撮影
 先週は久しぶりにネパールを訪れていました。
 ある企業が支援しているユニセフとNGOの活動を撮影するためです。
 首都カトマンズから活動拠点のあるルンビニへ。仏陀が生まれた土地として世界遺産にも指定されているルンビニを基点に、タライ平原の農村にある学校や村を訪ねました。

 ユニセフはネパールの農村地帯でトイレの設置を進めています。ネパールやインドでは今でもトイレのない村が珍しくありません。僕らが行った地域でも、トイレを設置している家屋は40%以下だとか。戸外排出(要するに野グソってことですが)をすると、雨季で川が氾濫したときなどにコレラなどの感染症が蔓延する原因にもなるのです。
 しかし長年「トイレなし」で生活していた住民たちに、いきなりトイレを作りなさいと言ってもなかなか聞いてはもらえない。設置にはお金もかかるし、慣れ親しんだ生活習慣はすぐには変わらないからです。だからトイレを提供して「はいサヨウナラ」というのではなくて、トイレ設置の重要性を理解してもらった上で住民にトイレ設置の意欲を積極的に持ってもらおうというのがこの活動の肝なのです。

 容赦ない直射日光と暑さには、相当へばりました。一年のうちでもっとも暑い時期だったので、日によっては40度近くまで気温が上がります。しかも雨季などで湿度もかなりのもの。
 その代わり(と言っては何だけど)マンゴーシーズン真っ盛りで、採れたての完熟マンゴーを毎日食べることができました。いやー、これに勝る幸せはない。しかも激安。1キロ70円とかそういうレベルです。


【暑い日中に木陰で昼寝をする女性】


 今回は仕事での撮影だったので、いつものように自由気ままに動き回る旅とは違っていました。場所も条件も限定された中での撮影です。しかしそんな中でも何人もの魅力的な被写体に出会うことができました。
 ネパールは僕にとって特別な国です。子供たちの目の輝きが他の国とは違うのです。瞳に力があるんですね。好奇心の強さや生命力が、瞳の輝きに反映されている。だから撮り飽きるということがありません。
 ここで写真を紹介できないのはちょっと残念ですが、このプロジェクトのサイトが完成したらお知らせしたいと思います。

 そうそう、ワールドカップの日本対パラグアイ戦はルンビニのホテルで観戦しました。ネパールでもワールドカップ期間中はサッカー熱が盛り上がっているらしく(ナショナルチームは「超」がつくぐらい弱いのだけど)、国営放送で生中継されていたのです。
 しかしテレビ観戦はかなりの困難を伴うものでした。ネパールでは現在電力需要が逼迫していて、たびたび送電がストップしていたのです。今年はモンスーンの訪れが例年より遅く、水力発電に使用する水が不足しているようなのです。だから一日に何度も停電する。一応、ホテルには自家発電機が備えてあるのだけど、停電中は「ザー」という砂嵐しか写らなくなってしまいます。でもどういうわけか目を細めてその砂嵐を見ると、試合の様子が「なんとなく」わかるのです。どちらフィールドで試合が展開されているのか、寄りの絵なのか引きの絵なのかはわかる。だから撮影スタッフみんなで「いま日本が攻められているね」とか「フリーキックだよ、これは」とか言いながら、見えない部分を想像力で補いつつ観戦していたのでした。これはこれで楽しかった。試合結果は残念だったけれど。
 スタッフの女性陣に一番人気だったのはゴールキーパーの川島君。今風の若者っぽくなく闘志を前面に出すタイプのファイターが、女性たちの心をわしづかみしたようです。確かにスポーツマンはクールすぎても面白くないですもんね。
 




【ネパールでも南部のタライ平原ではリキシャがたくさん走っています。バングラみたいにド派手ではないけれど。あるリキシャ引きに「オレもリキシャを持っているんだよ」と言ったら、ふんと鼻で笑われただけだったけど。ま、信じないよね】
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by butterfly-life | 2010-07-07 17:33 | リキシャで日本一周


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