写真展三日目
 写真展三日目は土曜日だったのでとても盛況だった。
 今日はさまざまな年齢層の女性が足を運んでくださった。下は0歳から上は80代まで。実に幅広い。



 午前中には個性的な格好の女の子が来てくれた。白いレース付きワンピースにピンクの傘を持ち、金色の髪の毛にバラをあしらった髪飾りを付けていた。「ネオロマンティック」というスタイルなのだそうだ。ほー。初めて知りましたよ。
「町を歩いていたらよく写真を撮られるんです」
 と彼女は言う。それはそうだろう。僕だって思わず写真に撮りたくなった。
 彼女はネパールやインドによく旅行するそうだが、まさかこの格好でインドには行っていないよね?




 小学6年生のはるなちゃんは、10日ほど前にこんなメールをくれた。

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学校の夏休みの宿題で「リキシャガール」という本を読みました。
読んだ後、バングラデシュはどんな国だろうと興味をもって、インターネットで調べてみました。
検索してみたら「リキシャで日本一周」というのを見つけて、三井さんの文章や写真を見ました。
リキシャで走るなんて体力が必要だと思うので、大変だと思いますが、頑張って下さい。

私は本ではバングラデシュのことを読みましたが、どんなところなのかよく分かりませんでした。
ホームページの写真を見ると、思っていたより過酷な状況があって、大変なんだなということが分かり、
助けてあげたくなりました。それと同時に、写真のバングラデシュの人たちは笑顔がいっぱいで、
心が優しいんだなとも思いました。

お願いがあります。
これから夏休みの自由研究としてバングラデシュのことについて学校の先生に出すレポートを
書こうと思っていますが、そのレポートの中で、国の様子や服装についての資料として、
ホームページにある写真を使いたいと思っています。使っても良いですか?
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 もちろんOKですよ、と返事を送った。このブログがバングラデシュという国を知るきっかけになったのは嬉しい。
 そして今日、はるなちゃんはお母さんと一緒に写真展に来てくれた。レポートはもう書き上げたそうだ。素晴らしい。
 小学生がインターネットを使って夏休みの自由研究を書くなんて、僕らの子供の頃には考えられないことだった。
 今や情報は誰に対しても開かれている。小学生に対しても、お年寄りに対しても。クリックひとつで世界中のあらゆる情報にアクセスすることができる。しかも無料で。
 その中の何を信じ、何を取り、何を捨てるのか。これからの時代はそれが問われるのだと思う。

 午後には雪本さんのお母さんがやってきた。雪本さんはこのブログでも二度にわたって紹介している若いライダーである。リキシャに会うという目的のために、わざわざ大阪から福岡に、そして北海道までバイクを飛ばしてやってきたというつわものだ。
 雪本さんのお母さんも、京都から車で6時間かけて新宿にやってきたという。パワフルですね。この母にしてこの子あり、である。
「軟弱だった子が、あんな無茶な旅をするなんて」とお母さんは言う。「あの子がそこまでして会いたかったっていう三井さんに、私も会いに来たんですよ」
 お母さん、軟弱だって思っていた子供も、いつの間にか成長するものなんです。たぶん彼にとって「旅」が自分の殻を破るきっかけになったのでしょう。旅は人を鍛えるから。

 水泳雑誌の編集をしているという女性は、目に涙を浮かべながら感想を話してくれた。写真を見て涙が出てきたのは初めてだという。
 こういう反応に直接触れたとき、写真展を開いてよかったなぁと心から思える。
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by butterfly-life | 2010-08-29 21:15 | リキシャで日本一周


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