137日目:頭痛に効く薬(新潟県柏崎市→上越市)
 頭痛は相変わらず続いている。頭の左の方がずきずきと痛む感じ。普段、ほとんど頭痛を感じることのない体なので、これがどういう種類の頭痛なのか判断がつかない。風邪にしては他の症状がないし、一応リキシャだって漕げる。特に問題はないのだが、気にはなる。

 昨日薬局で買った頭痛薬を飲む。「バファリン」ではなくて「バッサニン」。なんでもバファリンと同じ成分で値段は半分なのだという。薬版PB商品みたいなものか。成分が一緒ならもちろん安い方がいいわけで、このバッサニンを買ったわけだ。薬を飲むと痛みは消えるのだが、半日ほど経って効果が消えるとまた痛みだした。

 今日は80キロ以上先の糸魚川まで行くつもりだったが、あまり無理をしたくなかったので、ちょうど半分の地点にある上越市まで行くことにする。
 たいした距離ではないはずなのだが、海沿いの道はアップダウンの連続で苦労した。急な坂道を上っては下り、また上っては下る。高台は日本海が一望にできる絶景スポットらしいが、景色を楽しんでいる余裕はなかった。汗を拭いつつリキシャを引っ張り上げる。


【リキシャを見て集まってきた御一家】


 柏崎市を抜けて上越市に入ると、アップダウンはいくらかマシになった。国道8号線を離れて、住宅街のあいだを走る道を行く。
 しかし頭痛のせいなのかはわからないが、今日はあまりいい出会いに恵まれなかった。仕方ない。こういう日もあるさ。

 直江津の近くで上越よみうり新聞の記者さんから取材を受ける。
「あとどのぐらいで終わりますか?」との問いに、
「2週間です」
 と答える。ゴールとラストランの日程を決めてしまったから、2週間後にはこの旅を終えて東京に戻ることになる。あと2週間。今までの長い道のりを考えたら、もう残りわずかと言ってもいい。

 今日のような体調の悪い日には、旅の終わりが待ち遠しくなる。こんなしんどい毎日から早く抜け出したいと思う。
 でもその一方で、心に残る出会いが生まれると、まだ旅を続けたいという気持ちが湧いてくる。
 長旅の終わりになると、僕はいつも「続けたい」と「終わらせたい」とのあいだで心が揺れ動くことになる。


【バイクで追いかけてきたおじさん。赤いエプロンは防寒用の装備なのだそうだ】

 上越市では温泉付きのビジネスホテルに泊まった。
 泊まり客ならタダでは入れる大浴場には、8種類の薬草を煮出したという深緑色のお湯が張られていた。浴室の中には漢方薬のにおいが漂っている。その名もずばり「漢方の湯」。
 壁に貼られた効能書きには「漢方エキスが毛細血管を通じて染みこみ、自然治癒力を高めてくれる」とある。確かにこのお湯、浸かってみるとピリピリと肌が傷む。いかにも効きそうだが、さて頭痛には効いてくれるのであろうか。


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本日の走行距離:47.3km (総計:5888.1km)
本日の「5円タクシー」の収益:20円 (総計:71550円)

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by butterfly-life | 2010-09-22 21:26 | リキシャで日本一周


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