インドでデジカメの充電器が壊れた話

インドでカメラの充電器が壊れた話

 インド一周の旅を始めて2週間があっという間に過ぎました。バイクでインドを一周するのも今回で3回目。もうベテランの域ではあるのですが、相変わらずインドは新鮮な驚きに満ちています。
 牛が道端に寝そべり、サルが果物屋のみかんを盗み、人が浜辺で用を足す。清潔ですべてが整った日本とはまるっきり違う環境で、人々はたくましく熱く生きているのです。

 いつものように70ccの小型バイクを借りて、まずはオリッサ州の山の中を移動していたのですが、ここで思わぬトラブルが発生。デジカメのバッテリー充電器が壊れてしまったのです。電源ランプが付かず、もちろん充電もされない。突然うんともすんともいわなくなってしまったのでした。インドでは電圧が急に変わったりするらしいので、それがダメージになったのかもしれません。

 困りました。バッテリーはかなり長持ちする(フル充電で2200回ぐらいシャッターが切れる)んだけど、何とか代替品を手に入れないことには撮影が続けられなくなってしまいます。しかしここはオリッサ州の田舎町ラヤガーダ。ヨドバシカメラもなければ、Amazonも使えません。「どーすりゃいいんだ!」と天を仰ぎました。

 しかし嘆いてばかりもいられないので、とりあえずラヤガーダの町のカメラ屋に入ってみました。カメラ屋といっても専門店ではなく、パソコンや携帯を売っている横に、キャノンやニコンのコンデジを置いてある、という店。こんなところに一眼レフカメラの充電器なんて置いてないよなぁと思ったら、案の定店主は言いました。
「充電器はない。でも3日間待てば取り寄せてあげるよ」
 さすがにこの何もない田舎町で三日間は待てません。
「充電器が置いてありそうなカメラ屋はどこにいけばある?」
「ビシャカパトナムって街だ。ここから200キロ南だよ」
  仕方ない。他に選択肢がないんだから。というわけでビジャヤナガラムという街に向かったのです。


 ビシャカパトナムに向かう道すがら、面白い看板を発見しました。

 「平井堅がインド人にそっくり」というのが話題になっていますが、逆もまた真なりってわけで、「平井堅にそっくりなインド人」もやっぱり存在するようです。


 というわけで、やってきましたビシャカパトナム。人口180万を数える大都市です。インドでも有数の貿易港があり、巨大な製鉄所と石油コンビナートがある工業都市でもあります。山間の町とは全然規模が違って、街もどこか垢抜けている。ここなら充電器もありそう。
 しばらく街を走っていると、ありました、ありました「CANON」の赤い文字を掲げた看板が。どうやらキヤノン専門のショールームのようです。



 さっそく店に入って充電器のことを訊ねると、ちゃんと置いてありました。しかも同じものがずらっと6つも並んでいる。
 値段も2400ルピー(4800円)と、日本で買うのとほぼ変わらない。すばらしい。日本だと充電器なんてまず壊れないが、電圧が不安定なインドでは壊れやすく、代替品の需要もけっこうあるのかもしれない。



 しかしカメラ本体はものすごく高いようです。日本だと18万円で買える7D-mark2がインドでは15万ルピー(30万円)もするし、日本で26万円の5D-mark3もインドでは23万ルピー(46万円)もするのです。7割ぐらい高い。
 店員に日本の値段を教えると、「どうしてそんなに安いんだ?」と逆に驚かれました。関税や輸送費もあるでしょうが、それにしても高すぎます。やっぱり高級一眼レフカメラの需要そのものがあまりないんでしょう。でも富裕層はいくら高くても買うから、このような値段設定になる。インドの庶民はみんな携帯やスマホで写真を撮っています。デジカメという存在自体が、高級なホビーもしくはプロフェッショナルの機材になっているんですね。

 円安も価格差の大きな要因です。円安がどんどん進行している今、メイド・イン・ジャパン製品は外国人にとってバーゲンセール状態なのです。外国人訪日客が電気屋に足を運んで、高級家電やカメラを買って帰る気持ちがよくわかります。インド人が日本で一眼レフを2,3個買って帰ってくれば(うまく税関の目をごまかせれば)、旅費をチャラにできるぐらいの儲けになるのかもしれません。

 そんなこんなで、何とか無事に充電器を手に入れ、これからも撮影を続けられることになりました。旅先での不測の事態に備えて、ハードディスクは3個、メモリーカードも3枚、予備バッテリーもひとつ用意しているんだけど、充電器が壊れるというのは予想外でした。
 旅はいつも予期できないトラブルに満ちているものだと改めて思い知らされたのでした。

鉄道駅で出会った少女が、キラキラした瞳を向けてくれた。

街角でチャイを売る屋台。甘くて濃いミルクティーが安い値段で楽しめる。この国には自動販売機はいらないかもね。


パーカーを着た少年が鋭い目つきでこちらを見ていた。

ブラフマプールの市場で出会った運び屋の男。ここにもまた「無駄にカッコいい男」がいた!

オリッサ州は米の収穫作業の真っ最中。脱穀したもみ殻とゴミを風の力を使ってより分ける光景が、あちこちで見られる。


ドゥルガー神をまつるほこらの前で出会った少女。
[PR]
by butterfly-life | 2014-12-18 11:21 | インド旅行記2015


<< ワクワクする40代でいこう インド旅、はじめました。 >>