バングラデシュで携帯電話を買いました。
これが僕にとっての「初」携帯です。「今まで携帯を持っていなかった」と言うとバングラ人にまで驚かれる時代になりました。日本にいると必要ないんだもん、と言っても理解してくれる人はいません。それぐらいバングラでも携帯は普及しています。 なぜ携帯を買ったかというと、ひとつにはリキシャを注文するのにあちこちと連絡を取らなくてはいけなかったから。それから携帯を通じてネットに接続するためです。 これまでの旅ではネットカフェを探して右往左往せざるを得ませんでした。 特に僕が今旅しているバングラデシュの田舎町では、ネットカフェがほとんどないし、あったとしてもノートパソコンの接続を拒否される場合も多かった(「前例がないからできん!」の一点張り)。だからわざわざ携帯電話を買って、それでネット接続することにしたのです。 僕が7000タカ(約9000円)で買ったノキアの携帯にはUSB端子が付いていて、こいつをパソコンに接続するといつでもどこでもインターネットに接続できるのです。素晴らしい! しかし、回線のスピードは遅い。とんでもなく遅いのです。下りがだいたい6KB/秒程度ですからね。 キロですよ、キロ! メガではありません。日本でブロードバンドを使っている方は、きっと8Mとか50Mぐらいの超高速ネット環境を当たり前にお持ちだと思いますが、それに比べるとなんと1000分の1以下の遅さなのです。ナローバンドもいいところです。 ・・・はぁ、ため息が出ます。 サイトの表示だけでもたらたらと1分ぐらいかかります。ひどいときには繋がりもしない。ブログの更新だってやたら時間がかかります。 それでもこの超低速ネット環境でもないよりはマシ。というか非常に有り難いのです。 やはりいつでもどこからでも常時接続できるというのは大きなメリットです。料金も使い放題コースで1月1000タカ(1300円)とリーズナブルだから、遅さには目をつぶりましょう。 きっと近い将来バングラデシュにも高速通信網が整備されるようになるでしょう。 携帯などのハイテクインフラは、道路や橋や空港といった資金も時間も莫大に必要なインフラよりも、はるかにたやすく普及するものなのです。アジアでの携帯電話の驚異的な普及スピードを見ると、その事実に改めて気づかされます。
by butterfly-life
| 2009-12-29 23:45
| リキシャでバングラ一周
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■ 新しいブログへ ■ 三井昌志プロフィール 写真家。1974年京都市生まれ。東京都在住。 機械メーカーで働いた後、2000年12月から10ヶ月に渡ってユーラシア大陸一周の旅に出る。 帰国後ホームページ「たびそら」を立ち上げ、大きな反響を得る。以降、アジアを中心に旅を続けながら、人々のありのままの表情を写真に撮り続けている。 出版した著作は8冊。旅した国は39ヶ国。 ■ 三井昌志の著作 ![]() 「渋イケメンの国」 本物の男がここにいる。アジアに生きる渋くてカッコいい男たちを集めた異色の写真集です。 (2015/12 雷鳥社) カテゴリ
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