バングラデシュのイケメン俳優に会う
 明けましておめでとうございます。
 1月1日を祝う習慣のないバングラデシュで、取り立てて新鮮味のない新年を迎えた三井です。
 バングラデシュではラマダン(断食月)明けと、犠牲祭(大量の牛が殺される日)の二つがお正月的扱いなのだそうです。もちろんクリスマスにも(ごく少数のキリスト教徒を除いて)何の関心もありません。

 大晦日にはノオガの町で映画俳優に出会いました。ぶらぶらと市場を歩き回っていると、サングラスをかけたファッショナブルな若者(明らかに市場の雰囲気にそぐわない)のグループから声を掛けられたのです。
「あんた日本人なの? じゃ俺たちと一緒に写真を撮らない?」
 今では写メを撮られることにすっかり慣れっこになった「日本人リキシャ引き」としては、おやすいご用だと彼らと肩を組んで写真に収まりました。

 その中の二人、マムンとソムラットがバングラ映画の若手スターだというのです。
 ほんまかいな。
 正直そう思ったけれども、確かにファッションはあか抜けているし、表情や物腰にも他の庶民とは違う大物っぽさがある。「西部警察」の大門風のサングラス姿もなかなかサマになっている。冗談で「ムービースター」を名乗っているおちゃらけた若者には見えない。


【左がマムンで右がソムラット。そんでもって中央が「ジャパニ・リキシャワラ」の私】


 でもどうしてこんな田舎町の市場に映画俳優がいるのかがもうひとつわからない。二人の出身地がこの町なのか、新作映画のプロモーションに来ているのか。
「来月『ボム・ブラスター』って新作が公開される。ぜひ見に来てくれ」
 ソムラットは言って、携帯のメモリーに記録された映画のポスターを見せてくれました。確かにそこには彼ら二人が写っている。主役級の扱いです。

 そのタイトルからもわかるように『ボム・ブラスター』は派手なアクション映画のようです。まぁほとんどのバングラ映画は派手なアクションと爆破シーンが売り物なので、その意味では「ありがち」な映画だと言えるのかもしれないけれど。

 ずいぶん前に一度だけバングラ映画を映画館で見たことがあります。はっきり言ってくだらない代物でした。あまりにも退屈なストーリーと、休憩時間を挟んで3時間という長さに耐えかねて、途中で映画館を抜け出そうとしたのですが、なんと出入り口に南京錠が下ろされていて、守衛に「映画が終わるまでは出られない」なんてことを言われてしまったのです。
 これには参った。しょうがないからすごすごと客席に戻ったのですが、後半は次々に寄ってくる蚊に気を取られて全く映画に集中できなかったという哀しい記憶が残っています。

 『ボム・ブラスター』がそういう映画でないことを祈りましょう。
[PR]
by butterfly-life | 2010-01-01 02:59 | リキシャでバングラ一周


<< よい子はマネしちゃダメよ 81キロの道のり >>