日本人リキシャ引き、新聞記事になる(続編)
 昨日お伝えしたローカル紙に僕の記事が載った件ですが、「ショブジョ・バングラ」というNGOを運営されている三田さんがさっそくその記事を翻訳してくださいました。ありがとうございます。三田さんについては今後詳しくご紹介します。実は記事には続きがあって、結構長いコラムになっていたようです。



■ 日本の青年、リキシャを運転してバングラデシュを旅行中 (ロフィック ボグラ発)

 日本人マタシ・ミツイ(23歳)はバングラデシュに旅行にやってきた。東京在住。大学ではゴンジョガジョグ(通信?)学部の学生として学んだ。彼の目的はバングラデシュを知る事、特に近づいてみること。そしてちょっと変わった方法を取った。バスや電車を使わず、リキシャを自分で運転して回ろうと計画した。何とも斬新な考えだ。
 マタシ・ミツイは、テレビでバングラデシュの首都ダッカを走る無数のリキシャを見て、リキシャに乗るのではなく、自分で運転してバングラデシュを回り、カメラに収めようと考えた。そして、彼はバングラデシュについて時間をかけ良く調べ、情報を集めて旅を始めた。
 彼はバングラデシュにやってきた。バングラ人の友人の助けをかりて、16000タカで新しいリキシャを購入した。それを運転して、彼は旅に出た。最初にバングラデシュの北部に向かった。バングラデシュの自然やあちこち見て回った。バングラデシュの寒い時期、北の地域ではケジュレルロッシュなど自然の恵みも多い。
 たとえ、このように多くの事を体験できたとしても、交通事故の危険性を知りつつリキシャを運転しながらバングラデシュを回るのはリスクが大きすぎないだろうか?
 この質問に彼はこう答えた。
「交通事故のリスクは東京にいても同じ事」
 気をつけて旅を続けてくれと祈る。
「バングラデシュの北部はどうですか?」と聞くと、彼は微笑みを浮かべ「とても美しい」と答えた。そして、「人間が、もっと美しい」とも。
 もし、子供や女性があなたのリキシャを運転する姿を見て、驚いて警戒しても、今、答えた時のようにいてほしい。
 ここ何日かのうちに、たくさんの写真を撮ったという。その彼をひとりの記者がとらえた。モフォショルの町の新聞記者はニコンのカメラを持っていると、彼は喜んだ。
 もっと話そうとしたが、連絡が来て話が中断してしまった。マタシ・ミツイは今日、北のバンプールに向けて旅を続ける。



 よくまとまった記事だと思います。たいしたものです。「マサシ」が「マタシ」になっていたり(ちゃんと名前を紙に書いたんだけどなぁ)、「23歳」と紹介されていたり(まぁ一回りもサバを読んでいただいて恐縮ですわ)、通信学部で学んだことになっていたりといった情報の間違いも、いちいち目くじらを立てるようなことではないでしょう。

 昨日も書いたように、このロフィックという記者はとても急いでいて、ほんの二つ三つの質問をしただけでこの記事を書いているのです。だから記事の半分は記者の憶測と想像力のたまもので、「ジャーナリズム」という観点から見れば明らかにバツだけど、彼が日本人リキシャ引きのことを好意的に伝えようとしている基本ラインは十分に伝わってくるので、僕としては全然OKです。

 でも一点だけ、「それは違うぞ」と言いたい部分がありました。
「交通事故のリスクは東京にいても同じ事」
 冗談じゃないよ! 絶対にそんなことはありません。クレイジーなバスやトラックの運転手については「リキシャ日和」にも書いたけれど、バングラの幹線道路をリキシャで走ることは、自分の身を守るギリギリの戦いなのです。
 今日もトラックの運転手に危うくぶつけられそうになって、大声で毒づいたばかりです(その声はトラックには届かない・・・あぁ)。

 ロフィックさん、ぜひ一度東京の町を歩いてください。そうすれば、日本人がいかに交通ルールを遵守し、常にマナーを重んじた運転を心掛けているかがわかるでしょう。新宿の町を整然と流れる車の列は、バングラ人のあなたには実に驚くべき光景に見えるはずです。
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by butterfly-life | 2010-01-06 21:33 | リキシャでバングラ一周


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