先日、東京にお住まいの中原さんからメールをいただいた。この旅をはじめたばかりの頃、徳島県で出会ったトラック運転手の親方の息子さんからだった。ご本人の了解を得られたので、ここで紹介したい。
私は3月に三井さんが徳島で遭遇し、ブログにインタビューしていただいたダンプ運転手"親方"(中原公夫)の息子です。 四国放送でオンエアされた映像共々拝見しました。(インタビューで「子供3人を大学に通わせたのが自慢」を読んで不覚にも涙してしまいました。) その父も、先月末についに引退しました。 急に「もうやめるけん」と電話がありその翌日には10年乗ったダンプを手放しました。 私は現在東京(稲城市)に住んでるので父の決断の場面には居合わすことは出来せんでしたが、本人の決断したことですから異論はありません。 三井さんのブログに載った父の生き生きとした写真は普段見ることのない顔でした。大切な記念にさせていただきたいとおもいます。 (ブログの写真、皆さんの顔が本当にすばらしいです。) この先まだまだ大変でしょうが。体に気をつけて初志を全うください。 またたくさんの笑顔の写真をブログで見させてください。 応援しています。 普段見ることのない顔が写っていた。そう言われたことがとても嬉しかった。 この旅をはじめる前、「日本人の笑顔が撮れるんだろうか?」と少し不安に思っていた。もちろん日本人だってネパール人だってバングラデシュ人だって同じ人間なのだから笑いもするし泣きもする。けれども初対面の旅人に対して笑顔を向けてくれるものなのかどうか、確信が持てなかったのだ。 日本人もとてもいい笑顔で笑う。 それをはっきりと信じることができたのは、このトラック運転手のおっちゃんたちや、大根をくれた島津おばあちゃんなど、徳島県で出会った温かい人たちのおかげだと思う。いいスタートが切れたから、そのあとの旅もスムーズに進んだ。 運転手仲間と一緒にいるときの中原さんはとても充実した顔をしていた。僕はたまたまそこに居合わせて、それを写真に写し取ることができた。幸運だったと思う。ご縁があったのだと思う。 そのご縁を繋げることが、きっと何かに結びつく。そう思って3ヶ月間リキシャを漕ぎ続けてきた。 これからも様々な出会いが待っているだろう。 それを繋げることで見えてくる景色が楽しみだ。 さぁ後半戦を始めよう。
by butterfly-life
| 2010-07-16 16:01
| リキシャで日本一周
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■ 新しいブログへ ■ 三井昌志プロフィール 写真家。1974年京都市生まれ。東京都在住。 機械メーカーで働いた後、2000年12月から10ヶ月に渡ってユーラシア大陸一周の旅に出る。 帰国後ホームページ「たびそら」を立ち上げ、大きな反響を得る。以降、アジアを中心に旅を続けながら、人々のありのままの表情を写真に撮り続けている。 出版した著作は8冊。旅した国は39ヶ国。 ■ 三井昌志の著作 「渋イケメンの国」 本物の男がここにいる。アジアに生きる渋くてカッコいい男たちを集めた異色の写真集です。 (2015/12 雷鳥社) カテゴリ
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